大人のオモチャ.....sleepig beauty...... 3 「うむ!ナウイ感じで良く似合っているぞぉ!イルカ!」 アカデミーの受付所に常駐しているはずのイルカが、今日に限って見当たらなかった。お誂え向きに非番なのかと別の受け付けをしている者に訪ねたところ、先日の一件以来人手が足りずイルカまでもが任務に借り出されているとの事だった。 幸い、里から離れていない場所での簡単な任務だった為、アカデミーの門の前で待ち伏せを始めてから小一時間程でお目当てのイルカを捕まえる事に成功したのだ。 本人を見つけ次第いきなり大きく野太い、ある意味イイ声で高らかに「青春〜〜〜〜〜バトーン!タッチ☆」と叫ぶとガイは無駄に高く跳躍して、かまぼこ板で出来た素朴なそれ−ガイ曰く青春バトンらしい−を全くもって無駄ばかりの動きでもってイルカの首にかける事に成功したのだった。 当のイルカはガイの突然すぎる行動の一つ一つに声も出せずに立ち尽くすだけだ。 なすがままに今どき幼稚園の工作でも幾分様に成るものを作るだろうと思われる青春バトンを見下ろして、イルカは少しだけ首をかしげた。 「…ガイ先生。何の遊びでしょう?申し訳ございませんが、オレはこれから報告書を提出して…」 「そんなものは大した問題ではない!」 ちらりとくどい瞳を頭上の太陽へ向けて、ガイはイライラと足を踏みならしながら鼻息混じりに叫んだ。 太陽の位置はそろそろ真上に差し掛かろうとしているころ合いだった。二人の足下の影が、殆ど伸びる事なく吹きだまりのように黒くその場に留まっている事実からも、正午間近だと容易に推測出来た。 「何仰ってるんですか!報告書は重要です!それじゃなくても人手が足りないんですから…。ってガイ先生にも任務回ってませんか?」 「私は今日はリーの定期検診に付き添うので休みだ!まぁ夜間の任務は請け負っているが」 「あぁ、そうですか。リー君…。少しづつですがリハビリもしているようですし、きっと良く成りますよ」 直接リーの担当をした事がある訳では無いイルカだったが、アカデミーに携わった生徒の事なら大抵は把握していた。そこがこの人のいい中忍の魅力だとも言える。少しでも関わりを持った人間の事は、誰でも等しくを配るのだ。 ガイ自身はカカシとイルカは初対面の時に口論を交わした間だとは把握していたが、昨日紅から二人は青春真只中だと聞いてからはカカシの面倒を見る事に関しては絶大な期待を寄せている。きっと彼は快諾してくれる事だろう!と。 「そこでお前にその青春バトンを託したのだ!」 「はぁ。で、これは何のバトンですか?」 「カカシの世話を今日一日してやって欲しいのだ」 「……!カ、カカシさんの?」 (む!「カカシさん」と呼ぶ程の関係か?く〜〜〜ナウイ!ナウイぞ!!青春だな!お前ら☆) 灌漑に咽ぶガイの顎はいわゆる梅干しのようにわなわなと震えている。太すぎる眉は極限にまですぼめられていて、くどい瞳からはキラリと光る涙が一筋流れた。 「カカシさん。自宅療養って本当だったんですね…」 そんな噂がもう彼の耳に入っていると言う事は、やはり紅の言っていた関係は流言では無いらしい。 ガイは太く男らしい指で眦を伝う涙を拭った。 「そう。あいつも哀れだな。一昨日はアスマが、昨日はこの私が介護を担当したのだが、あいにく今日は手の空いている者がいないのだ。 引き受けてくれるな?イルカ!」 「……はぁ。まぁ身の回りの世話くらいでしたら少しは…」 「あぁ、生活の世話は美しき師弟愛でカカシの所の少女がやっているらしい。が、問題はシモの世話だ!」 「!シモ?」 大袈裟に飛び上がった拍子に、イルカの首にぶら下がったかなりイケてない青春バトンがカラリと音をたてて跳ねた。 「何で!そんな事」 「医療班も病院も人手不足でな。意識は無くとも生きているかぎりは熱い排泄行為が必要不可欠になってくるというもの!何、心配無用!奴の家には尿瓶も完備されている!イルカ先生は安心して排泄の世話だけしてくれたらいいのだ!」 「あ、いや尿瓶の心配をしているのでは無く…………って尿瓶ですかぁ!?」 又も大袈裟に飛び上がったイルカの首からはカランとかまぼこ板だったものが空しい自己主張をしただけだった。 「時にイルカ。今何時くらいか分かるか?」 「え?あぁ、正午…あたりといった所でしょうか?」 「うむ」 眉を潜めて「それがどうかしましたか?」と訪ねると、ガイは突然慌てたようにせわしなく足踏みを始 めた。 「次ぎの尿瓶タイムは12時半だ!」 「えぇ?」 「奴が漏らす前に……くっっ頼む、イルカ……。カカシに哀れな想いをさせないでやってくれ!我がライバルが寝小便かきだと里に知れたなら、そのライバルである私まで寝小便をかく男だと思われかねん!」 「や、論点がズレていると思いますが…」 「青春とは時に甘酸っぱいものなのだ!お前もカカシとは青春の仲ならば、そんな醜態さらしては欲しく無いだろう?ん?」 (青春………ってあぁ、オレとカカシさんが喧嘩した時、ガイ先生もいたんだったっけ?) ガイの言う『青春』の意味を取り違えたイルカは短い溜め息をついて少しだけ姿勢を正した。 「そうですね。流石にそれは避けたいですから。分かりました、お引き受けします」 「おお!助かった!」 「あの。じゃぁ報告書だけアカデミーに出しておいて頂けますか?夕方5時までなら結構ですのでお立ち寄りの際にでも…」 「まかせろ☆確かに熱く提出しておこう!」 くどい瞳をウインクさせて、ガイはイルカから報告書−勿論記入済み−を受け取った。 イルカはガイが去っいくまで笑顔でその場に立っていたが、静かになった後、頭上の太陽を見て、慌てて走り出した。 言われるままにその場を後にしたのは良いが、イルカはカカシの家を知らない。 取りあえず商店街で必要そうな簡単な買い物を済ませて途方に暮れながらも小走りで通り抜けていると、良く通る利発な声に呼び止められた。 「イルカ先生!」 振り返ると桃色の髪がピョコンと跳ねて軽く手を振っている。 「イルカ先生何うろうろしてるんですか?しかも何かすっごい荷物」 「あ〜!サクラ良い所に来たな!お前カカシさんの家知らないか?」 「カカシ先生の家?」 サクラの大きな瞳は更に大きく見開かれて、右の頬がピクリと引きつった。その『カカシさんの家』へ今から向かう所だったからだ。 (私がカカシ先生の世話してるって知ってて家を聞いてるのかしら?それとも、天然?) カカシとサクラの関係は勿論秘密で−社内恋愛のようなものなので至極当然だが−その事を探っているのかとも思ったが、この中忍がそこまで機転が回るとも思えない。 ましてや、実際そうだったとしても、イルカの安い誘導尋問に引っかかる程頭の回転の鈍いサクラでは無い。 (何も意図する事なんて無いのよね。きっと) そう、イルカは純粋に訪ねているだけだろう。 サクラは瞬時にそう結論付けると満面の笑顔で応えた。 「知ってるも何も、私もこれからお見舞いに行くんです。イルカ先生もカカシ先生に何か用?」 「それがな〜。身の回りのお世話を手伝う事になってなぁ」 苦笑いを浮かべるイルカの首にはかまぼこの板に手書きで『カカシ世話当番』と書かれた妙なものがぶら下がっている。 それを見て何となく状況を察したサクラはイルカに気付かれぬようにそっと目頭を押さえた。 (イルカ先生遊ばれてるから!) 二日前にカカシの家に訪れた時、アスマとすれ違いに状況を聞いた。 命に別状は無いと言っていたが心配な事には変わり無い。それでもサクラは自分にできる事に徹する事に心を決めたのだ。 アスマの話しでは女の子に任せられない大人の世話は仲間内でローテーションを組んでこなすので、他の事を頼む、との事だった。 アスマの言葉でサクラは全てを察し、有り難くそっちは任せる事にしたのだった。 (皆もう面倒になっちゃったのね!イルカ先生に押し付けるなんて…) 深々と心の内で溜め息を漏らすと、サクラはイルカに向き直ってできるだけ明るく言い放った。 「じゃぁ一緒に行こうよ先生。ついでにその荷物、1つ持ってあげる」 「あ、悪いな。って荷物は大丈夫だって!」 「一番軽いやつでいいから」 端から見たらこの二人の方がラブラブに見えるようなやり取りをしながら、迷う事無くカカシの家へと辿り着いた。 サクラは躊躇う事無くドアノブに手をかけて扉を開ける。 カギがかかっていないのはいつもの事だ。不用心極まりないが、今ではそんな生活にも慣れっこなサクラはスタスタと部屋の中へと入っていく。 「おじゃましまーす」 小さな声で遠慮がちに呟くと、イルカはそろそろと靴を脱いで上がって来た。 古いフローリングがミシリと鳴いた。 「イルカ先生、私洗濯物とかしちゃうから後お願いします」 笑顔でそう言いながら、部屋の隅に置かれた洗濯篭を抱えて洗面所へと姿 を消した。 (やっと来たわねvサクラちゃんとイルカ先生) 天井裏でスタンバイしていた紅が嬉しそうに微笑んだ。 ひょっとすると今日が一番の見物かもしれないのだ。第一イルカの反応はいちいち面白いと紅は前々から思っていた。 本気で上忍と−それも写輪眼のカカシと−口論したり、何故か三代目にすこぶる気に入られていたり身体をはってナルトをミズキから庇ったりと、何処をとってもすこぶる面白いと紅は思う。不器用で、でも自分に正直で…。 (そういうのって、ついついちょっかい出したくなるのよね〜v) 完璧なもので遊んでもつまらないというものだ。 紅は形のいい唇をゆるりと持ち上げて瞳を細めた。 「え〜と。シモの世話と食事の世話…だったよな」 ガイに手順を聞いた時は思わず赤面してしまったが、よくよく考えると確かにこれは死活問題だ。 意識は無くとも死んでいるわけではないのだからそれなりに生理現象は避けて通れないものだと思う。 出窓に置かれた時計に視線を移して、丁度12時15分だと確認した。いい頃合だ。 「カカシさん。ちょっと失礼しますよ?」 こほん、とわざとらしいせき払いを一つした後、イルカはふとんを捲らずに両手と尿瓶を突っ込んでもそもそと目的のブツを探り始めた。 指先だけで探るのは難しい事では無かったが、問題の下着まで到達したものの、どうにも有るべき穴が見当たらない。 それどころか形がおかしいように思えた。 (え?なんだ?このベラベラは) 一瞬ズボンの上からそれに到達しただけかと思い、仕方無しに布団ごしのその作戦を変更する必要があると、イルカは少しだけ頬を赤らめた。 (て、照れる必要は無いんだよな!これは立派な介護なんだ……) 「あの。カカシさん。すいません捲りますよ?」 意識の無いカカシに、律儀にそう告げると、イルカは先程よりも幾分大き目のせき払いを一つして、そっと布団を捲った。 「お、おじゃましま〜す」 見当違いな事を申し訳無さそうに呟きながら少しずつはぐり取られて行く布団の中からカカシが出て来た。 出て来た身体を確認してイルカは思わず目が点になる。 ズボンごしどころかカカシはズボンを履いてはいなかった。 それどころか………。 「ふ、ふんどしー!?」 それも真新しいものではない。どう見積もっても二年の年期は感じられた。 気合いの入った真っ赤なそれがベラベラの正体だった。 しかも御丁寧に真ん中に大きく『漢』と書かれている。それも勘亭流のような気合いの入った書体で…。 (カ、カカシさんってこんな趣味だったのか〜) 人は見掛けによらないものだとイルカはつくずく思った。 イルカが抱くカカシの印象は、自分とは違い何処かスタイリッシュで、いかにもエリートの気質が漂っていると思っていたのだが。 「…でも、何か憎めないです」 ポツリと呟いた声が嬉しそうに弾んでいる事に気がついて、イルカは何だか誰にも聞かれていないのに恥ずかしくなって、薄らと頬を染めて鼻の上の真一文字の傷をポリポリと掻いた。 さて、介護だ!と気を取り直して慣れない手付きでそのふんどしを捲ってゆく。ひらりとただの布のようになったそれをとりあえずそっと置いて、イルカは再び尿瓶をスタンバイすべく握りしめた。 そっとカカシを瓶の口へと導いてじっと待ったが一向に行為が終わる気配が無い。 (困ったな〜) ちらりと時計に視線を移すと、あれから既に5分が経過している。 尿瓶タイムのリミットが12時半だと聞いたので、本来ならこの時間だとかなりの極限状態だろうとイルカは思うのだが、如何せんあいては意識の無い人間。確認なんて出来ないのだ。 (時間通りに排泄させる事がオレの役目だもんな!) イルカは職業柄慣れ親しんだ手段を取った。 手ではしっかりと尿瓶とカカシを固定して、カカシの耳もとで優しく囁く。 これで大抵の寝ぼけた子供は行為におよび、寝小便という事態を回避出来るのだ。 「し〜ししし〜〜〜〜。カカシさーん?ほら、でまチュよ〜。し〜〜〜〜ししし〜」 端から見たらまさしく変態プレイである。 天井裏から覗いていた紅は、堪え切れずに吹き出した。 「ぷ!あはははは!イルカ先生やっぱりあなたって最高ね」 「え?え?え?ど、どなたですか?」 事態が把握できないまま、イルカは狼狽えて部屋中をぐるぐると見渡した。 ベッドの真上の天井板が音も無く開いて、そこから紅がすとんと降 りてくる。 華麗に着地したかと思うと、そのまま腰からへなへなとフローリングにへたり込んで手を叩いて笑い出した。切れ長の瞳には涙さえ浮かべている。 ひとしきり笑い終えて呼吸を整えると、紅はイルカに完璧な笑顔を向けた。完璧すぎて恐い程の…。 「気にしないでvあなたが余りに可愛かったからツイね」 「く、紅先生…。人が悪いですよ!いらしたならいらしたと…」 イルカはほっと胸をなで下ろして笑顔で言った。否、言うはずだった。それを途中で阻止したのは不吉な水音だった。 ホースで水を捲くような独特の音色が響く。 幸い、例のモノは例の物へと挿入済みなので外に被害が及ぶ事は無い、と誰もが思った。が、それは誤算だった。 ホースで水を捲く時でも、しかりと手で持っていないとその水圧でホースが暴れる事がしばしばある。要はそれと原理は同じだった。 「ってあぁぁ!!」 「きゃぁ!」 慌ててカカシの暴走を止めに入ったイルカだったが、やはり少しだけその暴れんぼうっぷりは白いシーツに被害を及ぼしていた。 「…………カカシいい年して恥ずかしい奴ね」 「あ、いやこれは介護をしているオレの不注意が原因で!決してカカシさんの粗相では!」 焦ったように早口で言いながら、イルカは手早くシーツを剥ぎ取り、ついでにカカシの下着だったふんどしも手に取って洗面所へと向かった。 「あ、紅先生もうちょっとそこに居て下さい!オレすぐに戻りますから、新しいシーツに代えてる間だけちょっとカカシさんをお願いします」 そう言って狭いベッドルームから出ていこうとした刹那、別の大きな声に二人はピタリと固まった。 声はベランダからだ。ベランダではサクラが洗濯物を干しているはずだ…。 「きゃぁ〜〜!イヤァーーーーーーーーー!!!!!」 「サ、サクラ!」 尋常成らぬその悲鳴に、イルカは血相をかえて飛び出した。持っていた洗濯物など放り出して。 イルカが落としていった洗濯物を土足のままのつま先で突いて確認すると、紅は又も肩を震わせて笑いはじめる。 (まさかとは思ったけど、ふんどしはガイの私物じゃない!) 隅っこに刺繍で『木の葉の蒼き野獣 マイト・ガイ』と書かれている。 初日に、アスマが全てを終えると思いのほかイキイキした顔で紅の元へ現れたのだ。 面倒な事をさせられてさぞ機嫌が悪いだろうと思った紅はキツネに摘まれたような顔でアスマを見た。 しかしアスマの口から聞いた小細工に、心が踊った。アスマの機嫌がいい事には成る程、合点が行くと、自分もその場で見届け無かった事に酷く後悔したものだ。 アスマの話しでは、腹いせにカカシの部屋の趣味の悪い下着を全てタンスから空にして来て、変わりにアスマが用意した素敵な勝負パンツ一式と入れ替えて来てやったとの事だった。 (だからって自分の、しかも年期の入った下着を持って来て着用させるなんて、ガイも侮れないわね) 紅は笑いを堪え切れないままサクラの悲鳴の原因であろうものを見にベランダへと急いだ。 「どうした?サクラ!」 ベランダに駆け付けると小刻みに肩を震わせているサクラが見えた。 イルカはサクラの手に握りしめられていた見慣れない布を見て首をかしげた。 「どうした?」 「あぁvいいのいいのイルカ先生vこっちは私に任せて放り出したままの洗濯物を持って来てよ」 紅がイルカとサクラの間に割り込んで優しくサクラの肩に手を添えた。 イルカも、同じ女同士の方がサクラも気がまぎれるかと思いなおし、そうですね、とだけ呟いて部屋へと戻って行った。 「……く、紅先生これ…」 「カカシったら素敵な趣味ねv」 「うそ!これカカシ先生のじゃないわ!私見た事無いもの」 言ってしまった後で、サクラははっとして自らの口を手で覆った。 「サクラちゃんを楽しませようと必死だたのよ、きっと……。察してあげなさい」 無駄にシリアスな声でそう言うと、紅はサクラの手に握られているゾウさんパンツをちらりと一瞥して又、肩を震わせた。 「………こんな淫乱な下着!二度と履けないように鼻を縫い付けてやるんだから!」 真剣なサクラの瞳に、紅は吹き出すのをこらえ切れずベランダと後にした。 進むべき道が閉ざされたゾウさんを履いて、行き場をなくしたカレが戸惑う姿を想像しただけで退屈しない。 もっとも、自分のものでは無い身慣れぬソレを、意識を取り戻したカカシが着用するかは別として… 寝室に戻ると、綺麗に下着を着用されて、結局イルカ一人でシーツも取り替えられたカカシがきちんとベッドに納まって眠っていた。 回りを片付けて、カカシに布団を被せようとしているその下にちらりと覗く新しい下着を見て紅は思わず目を剥いた。 「イ、イルカ先生。これって…」 「あぁ、介護用パンツがあったんですよ〜。やっぱり常に身の危険がつきものの仕事をなさっているので、今回のような事も一度や二度じゃないんでしょうね。こういう事に準備がいいのってちょっと寂しいですけど、でも介護する方は助かりますよね。流石カカシさんだ…」 そう言って少しだけ寂しそうに笑う。 (いや、それはそもそもの用途が違うと思うのよね。イルカ先生) 馬鹿なのか天然なのかそれとも真剣に憂いているのか…この中忍が一番のつわもののように紅には思えた。 イルカがカカシに布団をかける直前に、紅が見た下着は、ピッタリとフィットするタイプ。 異端な形状は後部に大きく丸い穴が空いている事だろう。…いわゆるOバックというやつだ。 Tバックが一世を風靡した直後、その後釜として出回ったそれは全く流行らなかった。当然である。丸見せはセクシーじゃない。 しかしカカシが身に纏っているそれはちょっと違った。 (って言うか、向き逆だし…) 穴を前に持って来ている為、カレは出っぱなしだ。 確かに今の状況を考えるとその状態は介護に最適であろうが…。 「…………イルカ先生。あなた強くなるわよ……」 もはや笑う事さえ忘れて紅は心の底から賞賛を送った。 恐らく、今の木の葉にこの中忍に勝てる者は一人としていないだろうと………。 作者からの一言 下品ですいません。 そして無駄に長くてすいません。 まゆさん。がんばってオトして下さい! そして誤解の無いように何度もいいますが、速川はこんなオトナのオモチャ屋さんには行った事も無いし、買った事も無いです! 勿論私の下着も健全です。 まゆさん………書き逃げでごめんさい!アンカーは任せた!! |
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