over and over 「せ・・んせっ・・・ヤ!」 「ん?」 「やっ・・ぱ・り、ダメ!!」 身動きがとれない中、サクラは白いシーツの上をもがくように手を這わせた。 指先が何か硬いものに触れる。 サクラは無我夢中でそれを掴み、今なお自分の胸に顔を埋めているカカシへ・・・思い切り振り下ろした。 後頭部をイチャパラの角で強打されたカカシはそのままサクラの身体の上へと崩れ落ちた。 声もなく両手で押さえているところを見るとかなりのダメージらしい。 ピクリとも動かないカカシにサクラも少々不安になり始めた。 「カカシ・・先生?」 「・・・」 「ね、先生ってば!」 「・・・だぁー!もう、サクラぁ!!!」 やっと顔を上げたカカシの両目には僅かに涙が滲んでいる。 「大丈夫?」 「なわけ、ないデショ!・・・痛てぇよ。」 なんてことするんだとブツブツ呟きながらカカシは上体を起こした。 「ごめんなさい。」 「・・・一体、何回目だと思ってんの?」 「だってぇ。」 「可愛く言っても誤魔化されません。今日という今日はッ!」 「うっ・・・・」 「毎回、優しくしてやってるだろ?何がダメなのさ?」 「こ、心の準備がっ!」 「心の準備ねぇ。さっきの、25回目なんだけど・・・まだダメなの?しかも今日はサクラの方から誘ってきたんじゃないかー!」 そう。 明日はカカシの誕生日。 誰よりも早くおめでとうが言いたくて・・サクラは一週間も前からお泊りの口実を考えていたのだ。 そのかいあってか両親に何も疑われることなくサクラは無事に家を抜け出せた。 一緒に夕飯を食べてテレビを見て、30分ほど前にシャワーを借りた。 それから計画通りバスタオル一枚を巻きつけ、サクラは自らカカシの前に立つ。 誕生日プレゼントは自分だ、と。 今日こそは最後まで頑張るから、と。 それなのに、自分ときたら・・・ 「ごめんなさい!!あの・・でも、やっぱり怖いし・・・痛いし・・・・どうしたらイイの?」 一人用のさほど広くないベッドの上にペッタリ座りこんだサクラが涙ぐむ。 泣きたいのはこっちだよ。 今日こそはマジでデキるって思ってたのに! 向かい合うように座ったカカシがわざとらしく大きな溜息を吐いた。 1回目の時はどうだった? そうだ・・すごく泣かれたんだっけ。 2回目は昼間だったから明るすぎて恥ずかしいって言われて・・・ 3回目も4回目も・・・24回目も、さほど重大な理由はなかった、よな? あ。 だんだん腹が立ってきたかも。 ・・・ヤルぞ。 今日はヤルったらヤルんだ!! カカシは再びサクラを押し倒した。 「先生!!」 「ナンデスカ?」 そっけなく答えながらも、カカシは忙しなく動く指を動かす。 サクラの中心はすでに先ほどの愛撫で潤っており、くちゅくちゅと音を立てた。 「あ・・んっ・・・・んぁ・・」 指一本は全然平気。 それどころか物足りなさそうに新緑の瞳を潤ませてカカシを見上げてくる。 すかさず指を2本に増やし、根元まで押し込んだ。 「んっんっ!」 圧迫されたサクラの中から次々と愛液が滴り落ち、シーツを汚す。 「コレだけ濡れてるんだから入るデショ?」 サクラの返事も待たずに押し付けられた固いモノがゆっくりと中へと進入し始める。 入り口いっぱいの異物感にサクラが悲鳴を上げた。 「ひぃ・痛!・・イッ・・嫌ぁ・・・・・イタ・・イ、ってばッッ!!」 「もうちょっとの間・・我慢し・てよ。・・まだ、先、しか入ってない・・ん・だから。」 あまりのキツさにカカシが眉を顰める。 まだ処女膜にさえ到達していない。 カカシは無理やりねじ込もうと更に腰を推し進めた。 「サク・・ラ・・・チカラ、抜けっ・て・・」 「ムリ!!!」 ゴンと再び鈍い音がして、今度はカカシの額にイチャパラの角が食い込む。 ・・・こうして、26回目のカカシのチャレンジもあえなく失敗した・・・。 「・・・もういい。」 一度ならず二度までもイチャパラ攻撃を喰らい、カカシは完全に拗ねていた。 「先生・・ごめんなさい・・・先生のことホントに大好きなの。大好きなんだけど・・でも。」 「はいはい。わかってますよー。サクラちゃんは怖がり屋さんでちゅからねー。」 ・・・怒ってる・・? 「あの・・先生?」 「いいって。サクラは出来ないんデショ。」 うわ、ヤバイよ!! ホントに怒らせちゃった。 どうしたものかとサクラがカカシを見上げた。 目が合った途端、カカシの瞳がすうーっと細くなるのがわかる。 今までの経験からカカシがこんな瞳をする時は決して良い兆候とはいえない。 サクラはじりじりと後ずさった。 「だから、サクラは見てるだけでいーよ。」 「・・・何するの?」 「一人でヌクく。」 「え?」 「あ、やっぱりサクラちゃんにも協力して貰おうかなぁー?今度のは全然痛くないから大丈夫でちゅよー。」 カカシは素早くサクラの腕を掴み引き起こすと、その両手を身体の重心よりやや後ろに付かせた。 上体が反らされ、小ぶりな胸がカカシの前へと晒される。 「んー足は・・こう!」 カカシの手によって膝を曲げられ、しかも左右に大きく開かされた。 何をされているか理解できず、サクラきょとんとしている間にカカシは素早く印をきる。 瞬間、サクラは身体が重くなり・・・そのまま動くことが出来なくなった。 どこかで見たポーズだわ・・・って!! 先生がいっつも読んでるイカガワシイ雑誌の、今月の表紙がこんなだったわよッッ! 「もう!ヘンな格好させないで!!」 「はい。気にしない、気にしない。」 騒ぐサクラを他所にカカシはごそごそと箱ティッシュを手繰り寄せている。 ホントのホントに一人でヌク気のようだ。 「先生!お願いそれだけは・・・見たくない。死んでも嫌!!」 「そう?でもサクラがヤラしてくれないんだから自分で処理するしかないデショ。オレはもう我慢の限界なの。」 慌てて大声を出したサクラに動じる様子もなく、カカシは皮肉を込めて淡々と語る。 「で、でも・・」 羞恥で頬を染めたサクラのか細い声が空気に溶けて消えた。 「あ、いいねvvv表情はそのままでヨロシク♪」 サクラと向かい合わせで対峙するカカシは重力に逆らうかのごとく反り勃ったモノを右手で掴む。 それを目の当たりにしたサクラはとうとう耐え切れなくなって叫んだ。 「先生、術をといて!ちゃんとスルから!!」 「ホントに?」 「本当に。・・だから、お願い。」 「・・・今度は絶対、途中で止めたりしないよ?」 「覚悟したもんッ!」 真剣なサクラの眼差しに、やっといつものカカシに戻る。 カカシが薄く笑ってパチンと指を弾いたちょうどその時、12時を知らせる柱時計の鐘が遠くリビングから聞こえてきた。 術が解けて自由になったサクラがカカシの首に両手を絡ませ、青銀の髪がかかる額へと柔らかな唇を押し付ける。 「お誕生日おめでとう。センセvvv」 「ありがとう、サクラ。」 くくく。 サクラもヤル気になってくれたようだし。 それではこれから27回目の挑戦といきますか! 27歳の誕生日に奇しくも27回目の挑戦。 邪な笑みを馳せ、カカシはサクラをゆっくりとベッドへ縫い付けた・・・。 カカシ先生、お誕生後おめでとう御座います。 2003.08.30 まゆ |