オトナノヨユウ





日曜の午後。
半分ほどすかした窓からは心地よい風と青い空。
自分の身体の下には、とてもとても大事な・・・「カワイイヒト」。










まだ少し涙の残るサクラの瞳は驚きのあまり見開かれたままだ。
自分から話を振っておきながら、どうしてこんな体勢になっているのかさえ疑問に思っているのかもしれない。
身動き出来ずにいるサクラの服が、また一つ、剥ぎ取られた。

「やっぱりやめとく?」
「・・・するの。」

先ほどまでSEX、SEXとのたまっていた少女はすっかり大人しくなってカカシに成されるがまま・・・
密着している小さな身体は小刻みに震えているというのに、それでもまだ続けるという。
よほどいのって子に先を越されたのが悔しいのか、それとも・・・?

   でも、もう無理なんだよねぇ。
   正直なトコ、今さらやめるって言われてもオレが止められないし。

カカシは苦笑を滲ませ作業を再開した。
はだけた襟元から細い肩に手を滑らせブラウスを床へと落とす。
これで、サクラが身に纏うものは残り一枚。
・・・薄いピンクのキャミソールだけとなった。

組み敷いていた手をサクラの顔の横で付き、カカシは自分の上半身を上げて少しだけ距離をとる。
よく見えるようになったサクラの顔を・・・少しの拒絶をも見逃さないよう、正面から覗き込んだ。

「覚悟は出来てる?」


カカシの言葉に返事は無く、サクラはその首に手を回すと噛み付くようにキスをした。












「せんせぇ・・明るいね。・・・普通こういうことって夜スルんじゃないの?」

余裕が出てきたのか、サクラが身体を触れられるくすぐったさに身をよじりながら訊ねた。
時折、空かした窓から通りを歩く人の声が微かに聞こえてくる。

   明るいのは当たり前。
   まだ3時を少し回ったところなのだから。
   でも、愛を確かめ身体を重ねるのに決められた時間なんかないし?

「そんなこと、関係ないでショ。」

枕を背に、ゆるく上体を起こしているカカシは腹の上にサクラを乗せ、愛撫を繰り返していた。
撫でるように動く手のひらはサクラの腕をゆっくりと伝い、肩から背中へ。
もう一方の手は太腿に添えられ、やわやわと動く。

「やだ・・くすぐったい・・・」
「そう?」

   もう少し、触れても大丈夫そうだな・・・

肩甲骨を中心に円を描いていた手が、不意にわき腹へと移動した。
そのままキャミソールをくぐるようにしてサクラの素肌に触れる。
あ・・・と僅かに声を上げ、ぴくんと身体を震わせたサクラは予想以上に色っぽく・・嬉しい誤算にカカシは内心笑いが止まらない。

   子供だと、思ってたんだけどなぁ。

手にすっぽりと収まる膨らみをそっと包み込んで揉みしだく。
掠れた喘ぎ声と共にサクラの心臓の音が跳ね上がった。
「くく。可愛いねぇ、サクラ。」
カカシの言葉に一瞬にして頬を染めたサクラは閉じていた瞳を開け、カカシを睨みつけるハズ・・・だったのに。
しかし、見えたのは青銀の髪の毛だけで、サクラはすぐに先ほど以上の刺激に翻弄された。
「あ!・・ンッ・・」
上体を完全に起こしたカカシがサクラの胸へと顔を埋め、キャミソールの上からぷっくりと膨れ上がった実を口に含む。
薄い布越しではあったが初めての感覚にふるふるとサクラは身を震わせた。

   ホント、可愛い。

キツク吸い上げるとサクラは身体を退け反らし、更にカカシの前へと無防備な胸を晒す。
カカシは誘われるようにもう一方の実へと唇を移した。
「はぁん!・・んぁ・・・」
先ほどまで含まれていた実は唾液で湿った布が張り付き、急速に冷やされる。
敏感になったソコをキュッっと摘ままれ、サクラは形の良い細い眉を寄せた。
その扇情的な表情にカカシのモノがゆるく勃ち上がり、カカシは気恥ずかしい気持ちを隠すように冗談めかした言葉を口にする。
「さっきサクラに殴られたからな。オレの、使えなくなったかも。」
「嘘!!・・・オシリに、何か、当たってるわ・・よ。」
「あはは!!」
サクラのもの言いはどこか新鮮で笑いを誘う。
「そうだね、大丈夫そうだ。・・・でもアレはマジで痛かったんだよ、サクラ。」
股間にクリーンヒットした至近距離でのサクラの鉄拳を思い出し、カカシは一言付け加えた。
「ごめ・・ん・なさ・・い。」
言葉を交わしながらも絶え間なく続くカカシの愛撫にサクラは吐息交じりの言葉を返した。
少し汗ばんだサクラの身体がもぞもぞと身をくねらせる。
やがてそれはカカシの身体へ自分の性器を擦り付けるゆるやかな律動となった。
知らず知らずのうちに腰を振るサクラの耳に低い掠れた声が囁きかける。
「気持ちイイ?」
こくりと頷いたのが僅かな振動でカカシへ伝わった。
サクラの秘所がすでに溢れんばかりの蜜をしたためているのは下着越しでも十分にわかっている。
下着の脇から指を忍ばせながら、カカシが再度訊ねた。

「ねぇ、もっと気持ち良くなりたい?」












「あれ?サクラ、目が覚めた?」

カカシは最後の瞬間に意識を手放した少女のために用意したお湯を張ったタライとタオルを持って部屋へ戻ってきたばかりだ。
そんなカカシをサクラは無言のまま、どこか責めるような上目遣いで見上げていた。

「あのー・・・サクラ?」
「えっち。」
「は?」

   えっち・・って、何で?
   誘われたのはオレの方なのに。

   ・・・そのハズ、でショ?

「えっち!やっぱりSEX好きだったのね!他の人と沢山沢山シテたのねッッ!!私には3ヶ月もしなかったくせに!!!」
「あのねー、オレはSEXが好きなんじゃないの。サクラが好きなの!今は!!」
「今は?!・・・今はってどういう意味よ!」
「あ。」

大人の余裕なんてどこへやら。
振り上がった小さな拳を避けながら、カカシは誤解(?)を解くための言い訳探しに頭をフルで活用しなければならなかった。

もちろん、一番最初に股間を両手で防御することを忘れずに。



窓から差すオレンジ色の光が二人の影を一つに絡めあわせて長く伸ばす。
いつの間にか真上にあった太陽は傾き・・・山裾へと沈み始めていた。












   だってだってだって。

   先生ったらすごく余裕なんだもん!

   肌に触れることにもすごく慣れてる感じだったし。

   ・・・私、とっても気持ち良かったの。

   ソレって・・・なんか、すごく悔しくない?!
















もに様へ献上させていただきました。強引に。

この話はもにさんのサイトで拝見した『カワイイヒト』の続編となっております。
これだけでも読めるように書いたつもりですが・・・『カワイイヒト』も是非ご覧ください〜
(現在はリンクきれのもよう。そのうち復活するはずです!)
すごく可愛いのですよ、サクラの拗ね具合がッッ
そして私の妄想の行きつく先が・・・こんなカンジだったのデス。(爆)

2003.06.26
まゆ