re−set





「んっ・・・ぅん・んっ・・・はぁ・・・」

シーツに縫い付けられた華奢な少女はぎゅっと瞳を閉じ、形の良い眉を顰めた。
ヒクヒクと収縮を始める身体に、もう何度目になるかわからない絶頂が近いことを知る。

「・・あっ・あっ・・あぁんッ!」

一段と大きな喘ぎ声を上げ、弓なりに仰け反ったサクラは・・・そこでいつものように意識を手放した。



力の抜けた身体から、ズルリと引き抜く。
・・・同時にたっぷりと注がれた白濁の液が少女の太腿を伝った。

「よくも、まぁこんな小さな身体でオレを受け止められるもんだ・・・」
自分の強引さを棚に挙げ、カカシが呟く。

組み敷いた幼い少女、部下でもあるサクラは・・・オレが初めて執着した女だ。
過去にも未来にも・・・決してこんな気持ちになる女はいないと断言できる。
・・・それなのに。
それなのに、サクラはオレを見ようとはしない。
いつだってその真っすぐな視線はあの忌々しい『うちはのガキ』に向けられている。

   ったく。
   いい加減、オレを見ればいいものを・・・

   どうせまた覚えていてはくれないんだろう?

カカシは大きな溜息を付くとサクラを抱きかかえ浴室へと向かった。
気を失ったままの身体を清め、家へと送り届ける為に・・・。











「んもぅ!聞いてよ、先生!!」

あからさまに不満げな顔で駆け寄ってくるサクラをカカシは無表情に見つめた。
「何?」
「ナルトのヤツ、ご飯も食べずに木に登ってるのッ。ナルトが止めないからサスケくんだって・・・」

   はいはい。
   サクラは大好きなサスケくんがナルトばかり構ってるのがイヤなんでしょ!

カカシはひょいと肩を竦めただけに留めた。



今日の任務は本格的な冬に入る前の『薪集め』
そのために来たこの森に到着するや否や、ナルトが大声を上げた。
「すっげー・・・デカイ木!」
確かにそれは、つられて見上げたサクラも言葉をなくすほど大きな木だった。
てっぺんはとても見えそうにない。

「よし、どっちが先に上まで上れるか競争だ!サスケ!!」
「・・・ウスラトンカチが。オレに勝てるわけないだろ?」

静かに火花を散らす二人に全く興味なさそうな目を向けてカカシが告げた。
「そんなことはお昼の休憩時間にでもやれ。今日の任務は『薪集め』だぞ。」
「・・・わかったってば!」
「チッ」



そんなやりとりがあったのは数時間前。
只今、お昼休みになったトコロだ。

「別にいいでショ。まぁ、修行になるから悪いコトじゃないし。」
カカシの言葉にサクラがぐっと詰まる。
「・・・私もしてこようかな・・・?」
『修行』・・・その言葉に反応する真面目なサクラにカカシは喉の奥で笑った。
「いいよ、サクラは。サクラにはあんな修行・・・必要ないし。」
「え?でも・・・。」
「どうしてもと言うなら今ココで・・・サクラにしか出来ない術とか教えるけど?」
自尊心をくすぐる物言いにサクラが瞳を輝かせる。
「・・・私にしか、出来ない?」
「そう。あいつ等にはムリ。ホラ・・・こっちおいで。」
ほくそえむカカシに気付かないサクラはパタパタと駆け寄ってきた。

「どんなの?」
「官房術。」
そう答えるが早いか、カカシはサクラの腕を掴むと自分の膝の上に・・背後から覆い被さるように抱きかかえた。
「ヤダ!ちょっと・・・何するのよ、先生!!」
「何って・・・官房術って言葉、知らないサクラじゃないだろ?」
顔を寄せ、サクラの耳元に囁きかける。
細い身体を片手のみで拘束すると、空いた手はすくい上げる様に胸を包み込みやわやわと動いた。

「ちょ、ちょっと待って!私にはまだ早いわッッ!!」
なんとかカカシの腕から逃れようともがくサクラは、それでもまだカカシが本気だとは思っていない。
ただ戸惑ったような表情で、このタチの悪い悪戯を終わらせようといつものように軽口を飛ばす。
「冗談はよして。ね、先生?先生が好きなのはイチャパラみたいな女の人じゃない。ほ、ほら・・私って胸ないし。」

「・・・ゴチャゴチャと煩いなぁ。」
カカシの呟く声にサクラが目を見開く。
いつもより数段低く冷たいその声はサクラを怯えさせるには充分すぎるものだった。
「いや・・嫌!!」
突然、怯えを含んだ声をあげ・・胸を触っている手を剥がそうとサクラは爪を立てた。

「オレはいつだって本気だよ?・・・サクラの事に関しては全て、ね。」
サクラの抵抗など物ともせず、服の上からでもプツリと目立ち始めたソレを人差し指と親指で軽く摘む。
「あっ!」
思わず上がった喘ぎ声にカカシが喉を鳴らした。
「くくく。気持ちイイんでしょ?サクラの感じるところ・・・オレ全部知ってるし。ホラ、ココも・・・。」
そう言って舌先で首を舐め上げると耳たぶを甘噛みする。
「ふぅ・・んっ・・・」
ぞくぞくと鳥肌が立つ感覚にサクラが身を振るわせた。
カカシはにんまり笑うとクナイを取り出し、スパッツの脇を一気に切り裂く。
クナイを持ち替えて反側も同じように裂き、同時に破られた下着ごと強引に剥ぎ取った。
あまりの出来事に蒼白になったサクラが悲鳴を飲み込む。

「コレなら服を全部脱がなくても出来るね?さぁ、こっち向いて。」
ことのほか嬉しそうにカカシはサクラの身体を反転させ、向かい合わせになった。
いつの間にか緩められていたズボンからすでに勃ったモノが突き出しており、ソレを見るや否やサクラが今まで以上の抵抗をみせはじめた。
それでも・・・カカシにしてみれば簡単に押さえ込める程度のものだったのだけれど。
「処女じゃあるまいし。毎日オレとヤッてるんだから・・・いまさら暴れても痛いだけだろ?」

・・・カカシの言葉にサクラが固まった。

「毎日・・・?」
「そうだよ、毎日。任務の帰りにオレの家で。」
「そんなの嘘よ!!」
「嘘かどうかはこれから解るよ。」

暴れるサクラの腰を掴み軽く持ち上げると、猛ったモノをゆっくり入れ込んでいく。
何の抵抗もなくズブズブと中に入っていくソレを・・・サクラが信じられないように見入っていた。
「ほら、全部入っちゃっただろ?」
サクラの身体の気持ち良さに上ずったカカシの声が、サクラを正気へと引き戻した。
圧迫される感は拭えないがそれだけではない。
身体の芯が熱く、とろりと溶けてしまいそうな感覚に驚く。
当然ながら痛みは殆どなかった。

「な・・んで・・?」
「毎日ヤッてるからな。オレの身体を覚えてるんだよ。サクラの身体がね。」
「ち、違う!わた・・し、こんなコト・・・・」
「ヤッたことないって?・・・ホント、ムカつくことにお前・・・一晩寝ちゃうときれいサッパリ忘れるんだよ。よっぽどオレのことが嫌なのな。」


精神的苦痛からによるものなのか、そうやって精神のバランスをとっているのか・・・カカシに抱かれた後、サクラはその度に記憶を消してしまう。
そして翌日・・・何食わぬ顔をして朝の挨拶をするのだ。
『おはよう、先生!』、と。

   ・・・腹立たしいことこの上ない。


スリットの入った忍服のおかげでカカシのものを咥え込んだ秘所は上手い具合に隠れてる。
普段はスパッツに隠されたサクラの白い足が秋のひんやりとした空気にブルリと震えた。

   遠くから見ただけでは何をしているかなんて解らないだろう。
   特にあのガギ共にはな。
   ・・・近づいてきたらばれるかもしれないけど、ね?
   っていうか、見ればいい。
   オレの上で・・オレの上だけで喘ぐ、オレのサクラを!

「ぬいてよぉ・・・」
「オレがイケたらね?今日はサクラが動きな。」
「そ・・んなの、ム・・リ・・・」
「サクラぁ、早くしないと昼休みが終わってあいつ等が戻ってきちゃうよ?見られたいの?」
意地悪なカカシの言葉に、ぎゅっと瞳を閉じたサクラがイヤイヤと左右に首を振った。
目尻からつぅ、と雫がこぼれる。

「・・・しょうがないなぁ。」
カカシは呟きとともにサクラの小さな尻を手のひらで包み込むように引き寄せる。
そのまま2、3度前後にスライドさせるように動かすと、後はサクラが自ら腰を振り始めた。
「んっ・・んっぁ!・あ・・・あぁ!」
「ハハ、さすがサクラちゃん。一度教えたことはちゃんと覚えてるね。」
鍛えられた腹筋の上にちょこんと手をつき、腰を振るサクラは、時折しなるように身体を反らす。
途中まで降りたジッパーから小ぶりだが形のよい胸が触ってくれと言わんばかりに突き出され、カカシが嬉しそうに笑った。

「いいね、サクラ・・・可愛いよ。」





   こんなに感じてるのに忘れるなんて卑怯だろ?

   どうやって毎回記憶を消しているか知らないケド・・・
   覚えていてくれるようになるまで、何度でも抱いてやる。
   身体はすでにオレを覚えているんだから・・不可能なんかじゃないさ。 
  
   オレに惚れられたことを不幸だと思って諦めなよ。
   サクラが誰を好きだろうが・・・俺には関係ない。
   俺のことしか見えないようにするまでだからな。


   もう、リセットは・・・させない。












あちう様へ捧げます。

盛り上がりをみせた第6回裏ナリチャに触発されて書きました。
フフフ。
ブラック!!ブラックだよあちうさーん!!(壊)
いやー、楽しかったですわ♪
『先生にはナイショ!』共々頑張った作品です。
もう、いっぱいいっぱいだ!!


2002.12.01
まゆ