赤裸々



「ね、センセ。何が欲しい?」
「何が?」
「何が・・・って、明日誕生日でしょう?」
「そうだっけ?」
「んもう!」
サクラが胸の前で腕を組み、そっぽを向いた。

   私には先生の欲しいものなんてわかんないわよ!!
   どうせ聞いても『別にない』とか『何でもいい』とかでしょうけどね!

「ん〜、そうだなぁ・・・」
珍しくまともに答える気が有るのだろうか?
カカシが小首を傾げて考えている。
サクラに笑みが浮かんだ。

   あんまり高価なものは無理だけど・・・
   でも、なにかしたいの。

目を輝かせてカカシの返事を待つサクラ耳元に寄せられた、カカシの口から紡がれた『おねだり』は・・・サクラの一言によりあっけなく撃沈された。


「ヤダ!変態!!」














「『あぁん、もう我慢できなぁい・・・先生、きて』」
「『もっと激しく・・・』」
「『ああ・・・もうイッちゃう・・・』」


「ダメだよ、サクラ。それじゃ全然イケない。もうちょっとこう・・・いつもみたいな感じでやってくれないと!」
カカシの言葉にマイクを握り締め、俯いていたサクラが肩を落とした。
「無理だよぉ〜先生。これ以上は無理。」
真っ赤な顔できっぱりと言い切る。
心なしか大きな翡翠の瞳は涙で潤んでいた。

「脱いでみて?」
「は?」
「服、脱いでみてよ。気分が出るだろ?」
「やーだー!!」
嫌がるサクラを押さえ込み、カカシは慣れた手つきでジッパーを引き降ろした。
最近、成長著しいサクラの胸が妖しげに鎖帷子から見え隠れする。
カカシの手が伸びてきて、膨らんだ双丘のとん先をツンと突付いた。
「ァ・・んッ」
「そうそう、そんな感じ。」
続けて手のひらで包み込むとやんわりと揉み上げる。
「ふッ・・・ン・・やぁ・・・」
「・・イイね、サクラ。可愛いよ・・・」
鎖帷子の下へ手を潜り込ませると、肌に直接触れる。
ぷっくりと大きくなった胸の先端をキュッと摘まれ、サクラは腰を浮かせて仰け反った。
「はぁんッッ・・・ン、ン・・」
ちょっとした演技指導のつもりのカカシだったが、上気した紅色の頬で喘ぐサクラに体の一部が反応し、サクラに触れた手を放せないでいた。
ミイラ取りがミイラ・・・である。

   ヤベェ・・・調子に乗りすぎた。
   押さえが効かねー・・・
   くくく。ま、いいか。

片手だけでサクラの胸を弄びながら、カカシは空いた手で自分のベルトを外しに掛かる。
「ち、ちょっと・・・先生!なにマジになってんのよ!!」
喚くサクラを一笑し、カカシは自らの唇でサクラのソレを塞いだ。
「いいから、黙って・・・。」



   そういえばアレはどこにいったの?

僅かな視界の中、サクラは必死に『アレ』を探す。

   あ!あったぁ!!

手を伸ばしても届かない位置にある『アレ』・・・『マイク』。
緑色のランプが見える・・・ということは。

   電源入りっぱなしじゃん!!

「先生、ちょっとタンマ!マイクの電源・・・ンアッッ・・」
太腿を撫で上げられ、そのまま下着の脇からカカシの指が入ってきた。
「気にしない気にしない。」
「気に・・す・る・・わよッッ」
そう言ってサクラはこれ以上甘い声が洩れないよう歯を食いしばった。
「・・・それじゃ意味ないでショ。」
抜き差していた指が2本に増えた。
中をかき回されるたびにあふれ出る愛液が卑猥な水音を立ててカカシの指に絡まり、腕へと伝った。
「もう、こんななのに・・・ヤメルの?」
「・・・」
「え?何?」
小さく呟いたサクラにカカシが意地悪く問い返す。
「やめ・・ない・で。」
「ん〜、合格vvv]
ぬちゅりと引き抜かれた指の変わりにカカシ自身があてがわれた。
しかし、カカシはすぐには挿れず、焦らすように蜜壺の中を何度も滑らす。
「あ・んっ・・・はン・・ンッッ」

   ソソルねぇ。

「お願い・・せんせぇ・・もぅ・・・・」
「どうして欲しいのかな、サクラちゃんは。」
「挿れて・・・くださ・・い。」
「・・・挿れた後は?」
「掻き回して・・・私をめちゃくちゃにして!!」
「了解。」
完全に箍が外れてしまっているサクラにカカシは喉の奥で低く笑った。

   いいモノが出来そうだ。

「早く、きて。」
サクラから伸びてきた細い腕がカカシの首に絡まり、唇を押し付ける。
「はいはい。イクよ?」
ぐっとカカシ自身を突き立てられ、サクラが喘ぐ。
くちゅくちゅと言う水音と・・・打ち付ける音。
カカシの息も次第に上がってきて・・・サクラの締め付けに耐えられず、全てを中に吐き出した。











     「そんなもの、どうするのよ?」
     「どうするって・・・長期任務の夜のお供に。」
     「ヤダ!変態!!」
     「変態はないんじゃない?一応、恋人同士なんだからさ。」
     「うっっ。」
     「ね、イイでショ?」
     「・・・・」
     「あーぁ、長期任務の時って退屈なんだよねー。浮気するかも。」
     「・・・・」
     「どうする?」
     「わかったわよ!ヤレばいいんでしょ、ヤレば!!」

     やけくそに叫ぶサクラにカカシはどこからかマイクを持って来た。
     コードをMDコンポの外部録音へと接続し・・・・
     電源の入ったソレがサクラに突き出される。

     「じゃ、イッてみよー!!」

     カカシのニヤニヤとした顔を横目で睨みながら・・・サクラは諦めの溜息を吐いた。
     ・・・そして真っ赤になりながらも、おもむろに『喘ぎ声』を出し始める・・・。
     
     『あぁん、もう我慢できなぁい・・・先生、きて』
     『もっと激しく・・・』
     『ああ・・・もうイッちゃう・・・』

     

     











カカシの右耳にはMDウォークマン、左の耳にはいつも任務で使用するイヤーマイクが嵌められている。
MDウォークマンのイヤーホンからは・・・カカシは『誕生日プレゼント』と称して手に入れた『サクラの喘ぎ声』が流れていた。
もちろん、編集加工済み。

「おい、カカシ!そっち一人行ったぞ!!」
「あぁ?」
仲間からの通信に返事も告げる間もなく、カカシの目の前に敵が現れる。
が、敵の忍者はカカシの姿を見て明らかに戦意を喪失しいてた。
だらりと刀を持つ手を下に下ろし、カカシに訊ねる。

「ナニしてるんだ・・・?」
「ナニだよ。」

そう答えながら躊躇いなく放ったクナイは確実に急所を仕留め、絶命した敵の体が倒れこんでくるのをカカシは片手で支えた。
「邪魔すんなよ。今、イケそうだったのに・・・・」
MDウォークマンからは可愛いサクラの喘ぎ声が微かに洩れている。
再びカカシの手が激しく上下しはじめた。
「サ・クラっ!」
勢いよく飛んだ精液が絶命したばかりの名も知れない敵へと降り注ぐ。
「カカシ?!大丈夫か?」
カカシの意味不明な叫び声に、離れた場所にいる仲間から安否を気づかう声がイヤーマイクから流れて来た。
カカシは息を静めながら答える。
「ん。今、終わったvvv」
「そうか。じゃ、任務完了だな・・・。里へ帰ろう。」
「おぅ。」



   いや〜サクラを思い起こしながらの一人えっちも萌えるね♪
   音声だけっうのがまた・・・想像力を掻き立てられてなお良し!!

面布の下ににんまりと笑みを浮かべながらカカシは仲間と共に木の葉の里へとひた走る。

   くくく。
   でも今夜は生身のサクラちゃんでv









その頃、木の葉の里では・・・

「くしゅん。」
と小さなくしゃみと共に身を震わせる少女が一人。

   風邪かしら?寒気がするわ・・・・
   今日は早く寝ようっと!!

換気のために空けていた窓を閉め、サクラはお日さまの匂いのする布団の中へと潜り込んだ。

   先生、明日には帰ってくるかしら?
   無事だといいんだけど。

   おやすみなさい、センセ。

瞳を閉じるとすぐに寝息を立て始めたサクラだが、その一時間後には不法侵入者によって強引に起こされる羽目になることを、彼女は知らなかった・・・










カカシ先生、お誕生日おめでとうございます。
あ、でも26のまんまですよね?
これからも永遠にサクラちゃんラブのままでいてねvvv
大した物ではございませんが、私からのささやかな誕生日プレゼントですわッッ


2002.09.14
まゆ